センシュアルトーク<sensual talk>

官能的猥談 性ニマツワルエトセトラ

過去の嫌だったことを再現してしまう事

亀甲ウーマンです。

トラウマというほどの事ではないのですが、

 私は小学生の頃、電車通学していまして、多分四年生だったと思うのですが、

朝電車を待っているときに

何やらボソボソと微かな声が聞こえてきたのです。

 

何だろう・・と思いながらも電車に乗り込みその日は終わりました。

 

次の日、また同じぼそぼそという声が聞こえてきて、振り向いたらおじさんが立っていました。

 

気のせいと思ってまた前を向きなおし、また来た電車に乗り込みました。

 

その次の日、またぼそぼそという声が聞こえて

その声の主が何と言ってるかが初めて分かったのです。

 

「かわいい・・・かわいい・・・かわいい・・・」

 

!!!

 

私はぞぞぞーーーーーっとしました。

目を見開きおじさんを見ました。

また電車が来て乗り込みました。

 

そしてまたその次の日

おじさんが相変わらずぼそぼそと

 

「かわいい・・・かわいい・・・かわいい・・・」

といっていました。

おじさんはそれを言いながら小刻みに私の方へ近づいてきました。

 

「かわいい・・・かわいい・・・かわいい・・・」

 

若干ホラーなんですよね、その一連の行動が。

 

嫌だったのだけど、また次の日、前日のあれが本当だったのか確かめたくて

また同じ時間の同じ場所にいたら

 

おじさんがまた

「かわいい・・・かわいい・・・かわいい」

といいながら小刻みに近づいてきました。

 

おじさんは通勤の方向が反対だったのか、電車には乗り込んでは来ないし、

かわいいといいながら近づいてくるだけで何もしてこない人だったけど。

 

次の日からは電車の時間を少し変えて、乗る車両も変えました。

 

でも、時々わたしは

自分の愛犬に近づくときに、あの時のおじさんのような口調で

「かわいい・・・かわいい・・・かわいい・・・」

と言ってしまうときがあるのです・・・。