センシュアルトーク<sensual talk>

官能的猥談 性ニマツワルエトセトラ

セクシャルマイノリティというギフト

ごきげんよう亀甲ウーマンです。

 

私は現在、男性のパートナーと結婚しておりますが、

私は女性とも恋愛経験があり、

ある時期までは男性と恋愛出来ないと思っていました。

 

その理由はこれだと言い切る事はできませんが、父親との関係が深く関わっていると思います。

私の両親は高校生からの恋愛関係から結婚し、会社員の父と専業主婦の母。私から見て(一般的に)今現在でも仲の良い夫婦であると思います。

父は亭主関白気味ではあったと思いますが、今思えば一般的に躾に厳しい感じ。

ただ、悪い事をするとものすごく怖くて、当時は折檻が激しかった。

グーで殴られた事は無いけど、もので殴られ当たりどころが悪く流血した事もあった。

 

私は父が嫌いだった。

 

父は私の1番身近な男性だったから故に、私は男性全般に対して本当に心を開く事ができなかった。

 

成長するにつれ、男性とは私とは違う生き物であると思っていた。

それは、ほんのついこの間まで私が思い続けていた事。

私は元々女性が恋愛的に好きだった訳ではない(多分)。

たまたま好きになって、恋愛関係になった人の性別が女性だっただけ。

 

女性と付き合ってる時は安心だった。

純粋に心と心で繋がっている感じがした。

何を求め、考えている事が分かる。分かってもらえる。

分かり合えない事は無いと思った。

 

それは幻想なのかも知れない。

本当はそこに男女は関係ないのかも知れない。

だけど、やっぱりちょっと違うのだと感じる。

 

どちらが良いとか悪いとかもないのだと、今なら分かるけど…。

 

少し時が過ぎ、私は22歳で初めて男性と付き合った。

好きな人ではない人と初めて付き合った。

私は最後までその人を愛する事は無かったけど、沢山の愛情をもらった。

男女の恋愛とは、こんなに『受け取れるもの』なんだと思った。

私が何も与えようとしなくても。

自分が思っていた以上に。

それには驚きがあった。

 

結局その方とは別れる事になった。

現在の夫が現れた事を理由に…。

 

ただ、その人がいなければ、私は夫と付き合う事もなかっただろうと思う。

私は変わらず男性を受け入れる事はなかったと思う。

 

私が男性と結婚しているからといって、

『ノーマルに戻った』訳ではない。

 

私はどちらの性別でも愛する事が出来るし、生物として女性が好きだ。

 

私は女性である事を楽しんでいるが、100%女性であるとも言い切れないとも思う。

 

いわゆるセクシャルマイノリティである事は私にとってはギフトであり、

自認する事も、こうして公言する事も自分の表現の一つ。